八代 晃先生(現校長)
同窓会会報に寄せて

  朝8時前、校内はもう熱気に溢れている。部活動の早朝練習である。この4月に着任し、田無高校の「明るく爽やか」な校風が気に入っています。先生方は、教育熱心で、日頃の生徒指導は言うまでもなく、夏季休業中には様々な補習授業も実施しています。

 6月の合唱祭は素晴らしいものでした。これも、校訓である「叡知、敬愛、剛健、自律」が脈々と受け継がれているからだと思います。生徒諸君は、茶髪も目立ちますが、勉学に励み、部活動や学校行事に熱心に取り組んでいます。生徒諸君には、他人との比較でなく、より高きを求め、自分の夢や憧れに向かって「努力をして欲しいと考えています。

 田無高校は創立19年目になりました。卒業生は5603名となり、来年は創立20年の節目です。「勤務先では働き盛り、家庭では子育ての真っ盛り。忙しい最中に、同窓会の仕事やら後輩指導と大変だが、頑張っている人達がいるから田無高校が発展している。」赴任前の3月、同窓会ホームページをアクセスした際の、私の率直な感想です。

 同窓会の皆様には、日頃から、部活動等の指導をはじめとし、様々な面でお世話になっています。心から感謝を申し上げます。

 私の好きな言葉に「大人の責任」というのがあります。負け戦の責任をとれるかどうかです。民間企業は各所に、この責任をとれる人を配置すると聞き及びます。実際に責任をとらされるかどうかは別として、この精神を持っているかどうかが問われるのです。私もこれを自戒し、生徒の為、微力ながら田無高校の更なる発展の為に努力をしてまいります。今後とも、皆様の母校である田無高校にご支援・ご協力を賜りますよう、重ねてお願いを申し上げます。

 最後になりましたが、卒業生の絆を強め、同窓会がますますご発展することを、心から祈念いたします。